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目的を見失ったアナーキーユニットMITARICULTUREのヒトリ、はねだじゅんのブログ。

HANEDAJUNⒽ

【PROFILE】
羽田純 1984年大阪生まれ。現在、富山県の”駅地下芸文ギャラリー”のコーディネータを務めながら制作活動を行っている。日本海庄屋が好きです。レジとかお店で並ぶのが嫌いです。


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2月 12

少なくとも、かわいくは、ない!

「本日はお足下が悪い中、お越しいただきありがとうございます」という言葉を、この冬は特によく聞いた気がします。富山県は、30年ぶりの大雪やったのでね。



一軒家の僕のお家も、「もしかするとこのまま家がカマクラになるんちゃうか」と関西人特有の(それはそれでおもろいかもしれん)という不健康な不安がよぎった程です。




しかし日本人「お足下が悪い中」なんてご挨拶、どうやったら思いつくねんな。



大雪で風邪が横からビョビョー吹いてる中、「えー本日は、おあしもとのーわるいなかー!」なんて言われても「もっと悪いもんあるやろがい!」と外国人は思うかもしれへん。日本人はなかなかどうして粋な発想で場を和ませたり、うまく状況を濁したりするのが上手。




こないだも、りおちゃんと電話をしていて、会話が若干グダグダになってきたそのとき、「あっ純君ごめん警察おる! プツッ」とばっさり電話をお切りになられました。



やつも巧くなったものよ。




ギャラリーで仕事中、女子高生や若いお客さん達の会話を聞いていても、「これかわいい」もしくは「えっ超かわいい」だけで会話が成立。



カッコ良くても、プリティーでも、気持ち悪くても、何かピンと来たら「かわいい」というズバリ言い当てたような濁し方で終わってしまう。こんな『なんとなくの感覚』だけで会話を続けている僕たちは、将来何か大きな局面にさしかかったとき、しっかりとした決断や言葉を持って指し示すことが出来るのであろうか!



そのうち激辛ラーメン食っても汗流しながら「これ、超からいいよね!」とかいうようになるんちゃうか!!んんんんっ??!!



良いものや不思議なものにであった時、もっとこう、具体的に“どう思ったのか”を口に出す訓練をするべきではなかろうか。




そんな気持ちで、今度はギャラリーにふらりと立ち寄ったご年配の夫婦を観察してみた。



難しい顔をして、デザイン文具や作家達の作品をじっと見ている。









30秒経過。何も話さない










1分30秒経過。まだ、夫婦会話がない・・・・・












3分が立った頃、ダンナさんが遂に口を開いて、こういったのです。










「母さん、こりゃあマサヒコの世界やな」





「そうやわ、これもほら、マサヒコの世界やわ」










さて、『マサヒコの世界』。




「母さん、これはなんじゃ」




「なーんわからん、やっぱマサヒコの世界なんよ」






「はーーん。これもマサヒコか。」







『マサヒコの世界』。








極めて具体的である。




少なくともこの老夫婦の中には共通する『マサヒコ』という何者かが存在し、この空間全ての奇怪さに対する拠り所を見つけておられる!




みなさんも、あなただけの『マサヒコ』を探しに、芸文ギャラリーへ行ってみてはどうだろうか!!



※写真は、2月14日までガラスのピラミッドというギャラリーで開催中の絵本展「かいじゅうたちのいるチョコろ」の為に作った、チョコかいじゅう達。



マサヒコの目に、適うのだろうか・・・・・・!!!




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